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 カサブロー通信 第29号   (9月定例議会)

@ 平成20年度西宮市決算の状況 (1面に掲載)
A カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part18 (1面に掲載)
  「フレンテ西宮」問題はどのような展開になっていますか。
   ・あまりにも安すぎる家賃
   ・脅迫とも取れる都市管理の行動
   ・さらに収益が悪化している都市管理
   ・議会に資料を出さない市の姿勢
B カサブローのブレイクタイム (1面に掲載)
C 今回は一般質問をしました (2,3,4面に掲載)
   ・補助金の見直しについて
   ・市立中央病院の今後のあり方について
D 意見・要望 (5面に掲載)


黒字が続いているのに改善しない西宮市の財政状況

■ 平成20年度西宮市決算の状況

 平成20年度西宮市決算の状況を見ますと、人口が増加したことに伴い個人市民税や固定資産税などの歳入(収入)が19億円増加しましたが、 一方で児童急増対策事業や後期高齢者医療事業・介護給付費の負担増により、歳出(支出)も約27億円増加しました。一般会計・特別会計を 合わせ決算収支は17.5億円の黒字となり、当初予定されていた財政基金(貯金)を取り崩すことは避けられました。その結果、20年度末の財 政基金(貯金)残高は139億円となり、企業の倒産にあたる赤字再建団体への転落は一応避けられましたが、黒字額は前年度に比べて20.7億円も減っています。

先行き不透明な状況が続く財政
 景気の先行きが不透明なこともあり、歳入(収入)の半分以上を占める市税収入は今後の景気動向に大きく左右されます。一方、借金返済に あたる公債費が272億円と依然高い水準にあることや、人口増・高齢化の進展等に伴う行政の負担が大幅に増えることで、歳出(支出)は増加す ることは避けられません。このような状況下では基金(貯金)の大幅な取り崩しを行い、収支が赤字にならないようにしなければなりませんが、 その基金も平成23年度には底をつき、財源不足(赤字)が生じると予測されています。
市税などの収入に対して人件費や公債費など固定的な支出が占める割合を示した経常収支比率は、98.2%(70〜80%が健全な値)と極めて高い 数値であり、市の財政が硬直化していることを示しています。また、市の借金総額は一般・特別・企業会計を合わせると3,029億円(市民一人 当たり63万円)もあります。これを家計に例えると、生活するのに精一杯で遊びに行く余裕もなく、火の車状態で借金返済に四苦八苦している状況といえます。
さらに今後、景気の回復が遅れれば市税収入が減る上に、国からの地方交付税の減額も予測されることから、今以上に歳入(収入)が減ることは 避けられません。現に今年度の市税収入は、予算額に比べて19億円近い減収が見込まれおり、このままでは赤字決算となります。そのために現在、 事業の見直しや先送りが検討されて、12月定例議会で補正予算案として審議される予定です。
予想以上の市税収入の落ち込みとなっており、財政状況はさらに悪化することから、来年度予算においては、新規事業を始めることは困難ですし、 職員給与を含めた更なる内部管理経費の見直しや節減、事業の見直しや先送りなどを検討していかなくてはなりません。地道な事業や内部管理経費 の見直しを続けていかなければ、平成23年度には赤字決算になります。

カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part18

■「フレンテ西宮」問題はどのような展開になっていますか。

余りにも安すぎる家賃
 市は議会で承認されたことを受け、8月に「コープこうべ」(以下コープ)の2階,3階の店舗床(6,040u)を8億円で買収しました。買収に先立ち、 7月に出店希望店舗の公募を行い、応募店舗4店(大型書店1店、家具販売店3店)の中から家具・インテリア用品販売「ニトリ」をテナントに決めました。 提案された賃料(坪単価)から見れば、大型書店の方が500円以上高い賃料でしたが、2階のみの賃貸希望であったために折り合わず、結局「ニトリ」 に決まりました。提案内容から見れば、大型書店の方が3倍以上の集客力が見込めること、さらに客層も拡がることなどから「フレンテ西宮」 (以下フレンテ)の活性化のためには大型書店を誘致した方が得策だったと思います。しかし、この出店店舗の決定過程で市は議会の意見を聞くこともなく、結果だけを報告してきました。
「ニトリ」と契約した賃料は坪単価で4,725円ですが、その中には管理費、修繕積立金、当初「ニトリ」が別に支払うはずだった駐車場利用料まで含 まれています。これらの費用を差し引くと実質家賃は1,397円/坪となり、景気の後退で下がっているとは言え、世間相場は5,000円/坪ぐらいですから 1/3以下の破格の家賃です。市は買収資金を銀行からの借入れではなく、税金投入で行ったために、このような常識をはずれた安い家賃で契約したのだ と思います。銀行からの借入れであれば、毎月の返済額を上回る金額が家賃となります。また、この家賃では市民の税金8億円を回収することもできません。
「ニトリ」は11月に開店予定ですが、開店当初は多くのお客さんで賑わうかもしれません。しかし、それがいつまで続くのかは疑問です。「 ニトリ」の集客力が弱いこと、買い物をしなければ駐車料金が無料にならないなど、気軽に立ち寄ることができない点を考えれば、お客さんの 数が大きく増えることは考えにくく、フレンテ活性化の先行きは不透明です。

脅迫とも取れる都市管理の行動
 前回の「カサブロー通信第28号」で西宮都市管理株式会社(以下都市管理)は再建不可能であり、これ以上の税金投入は行うべきはないと指摘しました。 私の意見に対して、フレンテ西宮管理組合・専門店会・都市管理の三者の連名で、「一人で説明に来い」といった的外れで高圧的な内容の質問状が 送られてきました。その上、フレンテのテナントの者と名乗る人物から「いやがらせ電話」も家に数回かかって来ました。(以後、警察と相談して公衆 電話からの電話は着信拒否) また、私が所属する会派「にしのみや未来」が出した「フレンテ問題」に関するビラに対しても、三者の連名で抗議文が 届きました。都市管理は自分の置かれている立場を全くわきまえていないようです。(この件は新聞各紙で報道されました)

さらに収益が悪化している都市管理
 フレンテの第二核テナントに「ニトリ」が決まりましたが、都市管理の置かれている状況は好転どころかさらに悪化しています。都市管理の大きな収入 源は駐車場運営協力金と空調費です。駐車場運営協力金は、昨年度まではコープより年間1億円を徴収していましたが、コープの再三の値下げ交渉や2 ,3階の店舗を売却したことにより、今年度から年間6,500万円値下げしています。さらに「ニトリ」からは年間3,600万円徴収できる予定が1,400万円に 留まっており、それだけで結果的に5,000万円以上の減収となります。空調費は、年間7,600万円をテナントから徴収しています。フレンテはガス空調で すが、空調機器は管理組合の持ち物で都市管理が無償で使用する契約になっています。都市管理はガス代の約2,200万円と他に管理費・電気・水道代の 一部を支払っているということですが、大きな利益をあげていることは間違いありません。コープをはじめ多くのテナントがフレンテの空調費は他に比 べて割高で、空調機器は都市管理の持ち物でもないのに空調費で大きな利益を上げているのはおかしいと指摘しており、今後大幅な値下げを強いられ、 多額の減収に繋がっていくと思います。
また、都市管理は他にふたつの大きなリスクを抱えています。建設協力金の返済と短期貸付が長期貸付に変わることによる多額の返済金の負担です。 平成25年度までに権利者に4億8,000万円余りの建設協力金を返す約束になっていますが、返すお金のメドが全く立ちません。総務省から経営が著しく 悪化している第三セクターについて、5年以内にその存廃も含めた抜本的改革に取組むことが示されました。この通達を受け、都市管理をもし存続させ ても今までのような11.4億円の短期貸付(4月に市から低金利で借りて、翌年の3月に一旦返して、4月にまた借りる)ができなくなり、毎月一定額の返済 を行う長期貸付に切替えなくてはなりません。すると年間で7,000万円以上の返済(20年返済、利子3%)となり、今の経営状況ではとても返せる金額ではありません。
都市管理の経常利益は3,500万円程度ですから、経営が成立っていないことは誰の目にも明白ですし、債務超過にも陥っています。議会からは早く結論 を出すように求められていますが、市は総務省通達により設置した「経営検討委員会」の答申を待って(いつ結論か出るかわからない)結論を出すとし、先送りしています。

議会に資料を出さない市の姿勢
 議会は「フレンテ問題特別委員会」を設置し、フレンテの活性化を含めた問題全般について取組んでいます。しかし、議会から資料請求を行っても、市は 十分な資料を出してきません。市が設置した「経営検討委員会」には都市管理の問題点の整理・財務経営分析・抜本的処理策検討のフローチャート・経営改 善計画などの資料を提出していますが、議会には委員会の審議に支障をきたすとの理由で資料を出しません。議会は委員会の答申に左右されない別の審議機関です。 市民に選ばれた議会に資料を出さないということは、市民を無視しているのと同じことです。今までのフレンテ問題の流れは、市民・議会不在のまま進んでいます。 市民・議会はもっと怒るべきであり、特別委員会として積極的に資料公開を要求していきます。
私はフレンテの活性化のためには、高い駐車料金・空調費・管理費を取っている都市管理は必要ない、さらに市は税金の投入という形で支援すべきではないと考えています。

カサブローのブレイクタイム

 議員になって7年目を迎えました。今、監査委員をやっています。通常は税金がきっちりと使われているのかをチェックするのが監査の仕事ですが、私は 税金が活きる形で使われているのかの観点で監査を行っています。時には「このような使い方の方がよい」と提案することもあります。市は一度言ったくら いでは方針を変えることをしませんが、何度も言い続けるといつかは変わります。言い続けることが議員の仕事だと思います。
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