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 カサブロー通信 第26号   (12月定例議会)

余寒の候、お見舞い申し上げます。
市長選では多くご支援をいただき、ありがとうございました。
今年も皆さんといっしょに市民の思いを実現するために、地道な活動を続けていきます。
木村カサブロー


@ 市長選と西宮市の財政状況について (1面に掲載)
A カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part15(1面に掲載)
・ 西宮市立中央病院の補正予算に、ただ一人反対されたと聞きました。どういうことですか。
・ 第4次総合計画基本構想について承認を求める議案にも反対されたと聞きました。どういうことですか。
B カサブローのブレイクタイム (1面に掲載)
C 連続18回、今回も一般質問をしました。(2面に掲載)
・ ホテルのトイレのような真砂中学校・深津中学校・鳴尾東小学校のトイレ、その後について
D 再質問(3面に掲載)
E 意見、要望(3面に掲載)
F 昨年11月に、酒田市、新潟市、横浜市に視察に行きました。(4,5面に掲載)
・ 酒田市:地方独立法人山形県・酒田市病院機構について
・ 新潟市:新潟市自治基本条例について
・ 横浜市:危機管理対策について、横浜市民防災センターについて


■ 市長選と西宮市の財政状況について
私たちは市長にこれ以上市政を任せられない、市政を変えたいという思いで八木氏を擁立し、市長選を戦いました。しかし、現職市長への反対票が6割以上あったにもかかわらず、候補者が乱立した ことで次点に終わり、現職市長の三選を許してしまいました。
市長は2期8年間、財政の建て直しに努力しましたが、マンション建設の規制強化を行わなかったために急激な人口増加を招き、住環境の悪化、小学校の教室不足、保育所に入れない児童の急増などを 引き起こしています。さらに、人口の急増は児童手当などの扶助費(支出)の増加を招き、一方では市税収入が伸び悩んでいることで財政を圧迫しています。
また、300人以上の職員削減を行いましたが、仕事量にあった適切な職員の配置、民間委託などの仕事の合理化を進めなかったために、仕事量が増えすぎて職員の士気が落ち、市政が停滞しています。
さらに市長はあらゆる方面の支持を取り付けるために、73項目にもおよぶ総花的な選挙公約まで出しました。総合防災センターなどの箱物建設に始まり、阪急武庫川駅の新設、花火大会実施まで財政 的な裏付けのないこれらの公約が4年間で実施されれば、間違いなく西宮市の財政は破綻します。
平成19年度決算は一般会計・特別会計を合わせて38.7億円の大幅な黒字でしたが、この数字だけで西宮市の財政状況がよくなったと判断するのは間違いです。財政状況を示す指標としてよく使われる 「経常収支比率」は96.9%(70〜80%が安定した値)と、まだまだ厳しい数字ですし、市の借金残高も3,000億円近くにのぼります。家計に例えると、生活費にほとんどのお金が消え、遊びに行く余裕や 貯金に回したりする余裕がない火の車状態で、借金返済に四苦八苦している状況です。
西宮市は昭和50年より29年間黒字決算をつづけていますが、それは今まで貯めていた基金(貯金)を取り崩してきたからです。しかし、その基金(貯金)も無くなろうとしています。市が出している 「財政状況の予測」によると、平成22年度から24年度の3年間は基金(貯金)が0となり、赤字決算が続くと言われています。また、市税収入は今後も増えつづけると予測していますが、今回の金融危機 「100年に1度の大不況」を迎え、増加は全く期待できません。さらに、団塊の世代の職員が大量に退職する時期を迎え、多額の退職金の支払いが続くことや、生活保護費・児童手当などの扶助費が増 えつづけること、ピークは過ぎたとは言え、年間300億円近くの公債費(借金返済)が今後もつづくことを考えると、財政状況はさらに厳しさを増すと思います。
市長は「私が財政を立て直した。今後はジャンプの4年である」として暴走を始める構えです。議員として市長の暴走をどのようにして食い止めるのかが、大きな責務であると実感しています。


カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part15

■ 西宮市立中央病院の補正予算に、ただ一人反対されたと聞きました。どういうことですか。
市立中央病院の第1次再建計画は失敗に終わり、現在第2次再建計画に取組んでいますが、入院・外来患者数ともに毎年減少しており、成果が出ていません。第2次再建計画では不良債務(資金不足)を 平成22年度までにゼロにし、経営の健全化を図ることを第一の目標に挙げていますが、不良債務は減るどころか、ますます増えています。市は中央病院に毎年10億円の市税を投入していますが、 それでも自力で再建することができない状況にあります。今回提案された補正予算案は、その中央病院が来年度から夕張市のような赤字再建団体に陥ることを回避するために、7.3億円の市税を追加 投入するという内容です。そして、平成22年度までに少なくとも20億円の市税投入が必要であると見込まれていますが、その額では赤字再建団体に陥ることは回避できても、病院を立て直すことは できません。病院の経営状況がさらに悪化すれば、市税投入額は25億、30億円と膨れ上がっていきます。
中央病院は「中央病院あり方検討委員会」の答申の中で、一般独立行政法人化(公立病院ではなく、半官半民の病院)、県立西宮病院との連携、メディカルセンター・ヘルスケアセンターの機能を持 った総合医療センター化などの再建方針が示されていますが、まだ何の取り組みも始まっていません。私は、酒田市の視察で公立病院が一般独立行政法人化することの難しさを目の当たりにしました。 一般独立行政法人化は今の西宮市では無理だと思います。また、県立西宮病院との連携についても、経営形態や電子カルテシステムの違いなどから、簡単には連携できないと思います。さらに建物の 老朽化が進んでいるため、総合医療センター化ということになれば建替えが必要となり、100億円以上の費用がかかります。
このように、中央病院は自力で再建することもできず、どのような病院に生まれ変わるのかといったビジョンも全く示されていません。私は中央病院を小児科や産婦人科、内科などに特化した病院 として再建すべきだとの考えを持っていましたが、ここまで経営状況が悪化してしまえば、大阪・松原市立病院のように廃院の選択肢も出てきたように思います。もし廃院ともなれば、これから投入 しようとしている20億円以上の市税は無駄になってしまいます。目先にとらわれて、闇雲に市税を投入すべきではありません。
私はたとえ来年度から中央病院が赤字再建団体に陥っても、すぐに病院がなくなる訳ではありませんので、公立病院としてのあるべき姿やビジョンを策定し、しっかりとした再建計画の基で市税を 投入しても遅くはないという考えから、議員44人中ただ一人反対しましたが、補正予算案は採択されました。

■ 第4次総合計画基本構想について承認を求める議案にも反対されたと聞きました。どういうことですか。
これからの10年間で西宮市をどのようなまちにしていくのかを示したマスタープランとも言うべき第4次総合計画が、来年度から新たに始まります。総合計画は事業・施策を総合的、体系的に示した これからの市政の指針となる重要な計画です。それだけに、大多数の市民が納得し、賛同できる内容のものでなければなりません。さらに策定された計画は財源的な裏付けがあり、遂行可能な内容 でなければなりません。
 しかし、今回示された総合計画は色々な面で、多くの問題点があります。まず、財政的裏付けがないという点です。計画によると今後10年間で道路や建物の整備、新規事業などに使うことができる 財源として、約915億円を生み出すことができると試算され、この数字を基に今回の総合計画は策定されています。しかし、その算定根拠は、日本の経済がGDP名目成長率1.5%の成長を毎年維持し 続けるといったとんでもない楽観的な仮定の上に立っています。ここに大きな間違いがあります。わが国の最近のGDPの推移は0%かマイナス成長を繰り返しており、1.5%の成長率は全く見込めません。 ましてや現在の経済状況「100年に一度の大不況」に陥った状況では915億円を生み出すことは不可能です。多くの議員から財政収支予測や計画内容自体も見直すべきだとの指摘がありましたが、 市長は全く見直そうとはしませんでした。
さらに、総合計画審議会の総会においても、財政収支予測が不透明なことや計画内容に問題があると指摘され「もっと時間をかけて話し合うために、審議期間を延長するべき」との意見に、委員36名中 16名が賛成しました。さらに、審議会委員に名を連ねた市議会議員11名中10名も「もっと時間をかけて検討すべき」との意見に賛成しました。しかし、市長は多くの審議会委員からのこのような意見 に耳を傾けることもなく、12月定例議会に第4次総合計画基本構想について承認を求める議案を提案してきました。
第1次から第3次までの総合計画はすんなりと全会一致で決まっており、今回のように紛糾したことは過去に例がありません。きわめて異常な事態だと言えますし、市長の判断に問題があると言わざるを得ません。
私はここまで経済状況が悪くなれば、10年先の財政収支予測を行うことは難しいと思いますし、市民のニーズも刻一刻と多様化しており、総合計画の計画期間を10年に設定すること自体に問題があります。 市当局は総合計画の基本計画については5年後に見直すと説明していますが、総合計画の計画期間を全て5年に短縮すべきだと思います。そうでなければ財源的な裏付けを付けることや、多様化する 市民のニーズに応えることはできません。
本会議では私を含む1/3近くの議員が反対にまわりましたが、第4次総合計画基本構想について承認を求める議案は採択されました。

■ カサブローのブレイクタイム
12月定例議会の第一日目、市長の挨拶がありました。市長は応援してくれた議員に対してお礼を言い「これからの四年間は私の集大成、しっかりとがんばります。」と所信を表明しました。 多くの議員が市長の応援を回りましたが、市長の挨拶終了後、誰も拍手をしませんでした。議場は「し〜ん」としていました。
このような議員の姿、皆さん、どのように考えられますか。
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