12月定例議会の報告をします。
@ 西宮市の今後の行財政改革について (1面に掲載)
A カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part4 (2,3面に掲載)
・ 西宮市立中央病院について
・ 「第3次西宮市行財政改善実施計画」について
・ 介護保険制度改正について
B 「ツバル」という南の島を知っていますか (4面に掲載)
C 連続8回 今回も一般質問をしました。 (4面に掲載)
■ 西宮市の今後の行財政改革について
前号でも報告しましたように、平成16年度一般、特別会計を合わせた決算総額は、歳入(収入)2,653億6千万円、歳出(支出)2,642億5千万円、一応11億1千万円の黒字となりました。しかし、歳入(収入)面では、根幹である市税収入が地価の下落や不況の長期化により、固定資産税、個人市民税ともに落ち込み、減少傾向に歯止めがかからず、前年に比べて13億3千万円も減少しました。一方、歳出(支出)面では、借金返済金である公債費が、今なお、高い比重を占めていることや、人口増、子育て支援や高齢化社会に対応するための市の負担が増大しており、財政状況に改善の兆しはありません。来年度の予算編成は、使える基金(貯金)が全くないことで、赤字予算となるのではないかと言われています。
西宮市はこの状況を改善し、民間企業の倒産にあたる「赤字再建団体」への転落を阻止するために、現在取り組んでいる「第3次行財政改善実施計画」に外郭団体の縮小や市職員の手当ての見直し、職員数のさらなる減員などとともに、市立幼稚園の保育料の値上げまで、追加項目として今回の定例議会に提案してきました。各常任委員会で、これらの項目について質疑が集中しました。追加項目については、後ほど詳しく述べますが、私は民間に比べてまだまだ高すぎる職員の給与や議員の厚遇についても、聖域だとは考えずに、議論すべきだと思います。
また、今年度は、定年退職者88人に加え、早期退職希望者が68人も出ています。このように多くの早期退職希望者が出たのは初めてのことで、市役所の体質にも問題があることをはっきりと示しています。68人の早期退職希望者の中には、リーダー的な職務に就いている職員が多く含まれており、4月からの人事はたいへんな状況になります。
西宮市の行財政改革は、事業の見直しだけにとどまらず、職員、議員の給与や厚遇、市役所の体質改善も視野に入れて取り組むべきです。わが会派「にしまちネット」は、以前からこれらの分野にも目を向けて、改革をするべきだと主張してきました。特に、議会改革においては、議会改革検討委員会の早期設置、特別委員会の全廃、議員手当の見直し、議員定数(5人程度)の削減を提案しています。
カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part 4
質問1 西宮市立中央病院の現状と将来展望について、一般質問を行なったと聞きましたが、手ごたえは。
カサブローの答え
別紙の資料を配布して、質問しました。市は、中央病院に毎年10億円の補助金を入れ、6億円の運転資金を無利子で貸し付けていますが、当たり前のように毎年2億円から3億円の赤字を出し、累積赤字額は、63億円近くになりました。中央病院は、職員数が全国平均よりかなり多いこと(表2)や、職員の給与水準が高いこと(表3)、ベットの利用率が非常に低いこと(表4)が以前から指摘され、赤字の主な原因であると言われています。これらの問題点を改善しない限り、病院の経営再建はできません。その上、医療診療制度の2年毎の見直しや、健康保険制度の見直しによる患者の負担増、少子化などで今後の病院経営はさらにきびしい状況になっていきます。そして、建物も古い、設備も充実していない、医師や看護師の患者さんに対する応対も悪い中央病院は、病院間の患者獲得競争に到底打ち勝つことはできません。また、平成15年より経営健全化計画に取り組んでいますが、表7に示しましたように、初年度より計画は破綻しています。病院内部の努力だけでは、再建することはできません。
私はこれらの点を踏まえて、病院の将来展望のために、@建物をリニューアル、設備を充実し、よい医者を獲得して、再出発してはどうか A地方公営企業法を全部適用して、職員の給与の引き下げ、職員数の削減に手をつけるべきではないか B民間に病院を売却するか、一定期間をおいて廃院してはどうかについて、質問しました。
市当局からは、@病院に設備投資をする余裕はない A地方公営企業法の全部適用については積極的に検討をするが、職員の給与や職員数については、本庁職員との関係でできない B今後は、病院内部の努力により再建を図る との答弁が返ってきました。
私は、先程から申しておりますように、病院内部だけの努力では、再建できないと思います。市長自らのトップダウンで、病院再建、あるいは廃院の方針を決めるべきです。この点についての、市長の答弁はありませんでした。市民の大事な税金を毎年10億円もつぎ込んでいるのですから、もっと真剣に病院の進むべき方向を考えるべきです。中央病院は、市民のための病院というより、病院職員のための病院になっています。
質問2 「第3次行財政改善実施計画」にさらに、取り組み項目が追加されたと聞きましたが、どうなるのですか。
カサブローの答え
今回の追加項目、具体化された項目の中で、注目されるのは、敬老事業の見
直しと障害者への補助金の見直し、市立幼稚園の保育料の値上げなどです。
毎年各地域で開かれている敬老会のおみやげ、80歳、90歳、100歳などの節目に給付されている敬老祝金、70歳以上の独居老人に配られている敬老入浴券、障害者に毎年給付されている市民福祉金、寿手帳の配布などが、廃止されます。また、重度心身障害者介護手当や特定疾病患者見舞金などが、大きく減額されます。
これら敬老事業や障害者への扶助費の廃止や減額によって、年間9億円余りが削減できるとの試算が出ています。しかし、どうにも再建できない市立中央病院に年間10億円をつぎ込みながら、一方で、高齢者や障害者のささやかな楽しみを奪ってしまうことは、市民には到底理解されないと思います。もっとバランスのよい改革をしていくべきです。
質問3 介護保険制度が大きく変わると聞きましたが、どうなるのですか。
カサブローの答え
財政的にパンク状態にある介護保険制度を、持続可能な制度に変えていくために、介護が必要となる高齢者をできるだけ増やさない介護予防型のシステムに転換しようとしています。
主な内容は、@要支援、要介護になるおそれのある高齢者を対象に、要介護状態にならないような介護予防事業の実施 A施設入所者への居住費、食費の補助の廃止 B身近な地域で、地域の特性に応じた多様で柔軟なサービス提供が可能になるような「地域密着型サービス」の創設や地域内での小規模な入所施設等の整備 C在宅介護を支援するための「地域包括支援センター」の創設 Dサービスの質の確保、向上 などです。
今までの介護重視から介護予防重視型への転換は、大きな変化であり、4月から、制度がスムーズに移行していくのか、サービスの増大による財源確保は大丈夫なのか、疑問が残ります。現に、介護保険料は、4月から65歳以上で40%以上値上げ、40歳から64歳でもそれ相当の値上げになる予定です。さらに、平成21年度に、介護保険の被保険者の対象年齢を、20歳まで引き下げることが検討されています。
みんなが安定したサービスを受けられる介護保険制度に、変わっていくのであれば問題ありませんが、パンク状態になったから、安易に目先を変えて値上げしていくのでは、問題があります。今後、介護保険制度のゆくえを、十分に見守っていく必要があります。
■ 「ツバル」という南の島を知っていますか。
西宮市地球温暖化防止講演会(11月9日)を、傍聴してきました。
南太平洋に、9つの小さな島々からなる「ツバル」という人口9,000人程の小さな国(平均海抜2m)があります。熱帯の豊かな自然に支えられた、自給自足のおおらかな暮らしぶりはまさに楽園、夢のような島国です。
そんな「ツバル」が、地球温暖化のために海面が上昇して、近い将来、島全体が海中に沈んでしまう危機にさらされています。
私たち日本人は、大量のエネルギーを消費し、大量のゴミを燃やすことで、大量の二酸化炭素を排出し、地球温暖化に拍車をかけています。
「ツバル」の人々の生活は、家の中でも外でも、何かをする時「モノ」に頼らないで済ますことが当たり前になっています。あんまりがんばらないで、適当にやっているという感じです。それでも、何の不自由も感じず、みんないきいきとした表情をしています。
一方、私たち日本人は「モノ」にとらわれて生活を送っています。モノを買うために働き、モノを作り売るために働きます。たくさんのモノに囲まれて、それらを使って楽しむ事こそが幸せだと思ってきました。しかし、街を歩く人たちの顔は、疲れて眠そうです。みんな怒ったり困ったり、苦しそうにさえ見えます。私たちはもうすでにモノを作り売り、買うために働く事に疲れ果ててしまっています。
余計なモノを買わなくてもすむ生活、あれもこれもと望まない生活ができれば、そんなにたくさんのお金は必要ありません。病気になるほど働く必要もなくなります。モノを作って売るための膨大なエネルギーを使わなくてすむようになれば、二酸化炭素の排出量も大きく削減できます。「ツバル」の人たちは、家族や友達、人間同士のつながり、コミュニケーションを大切にし、誰よりも自然を楽しみながら生活しています。「ツバル」には、私たちが忘れていた、見習うべき生活があるように思いました。それは、「ツバル」という島国を水没から守ることでもあり、そして私たちの未来を守ることができるライフスタイルでもあると思いました。この講演会で、多くのことを考えさせられました。
連続8回 今回も一般質問をしました。
■ 「市民の声」をどう活かすのか。「市民の声」データベース化と「コールセンター」について
カサブローの質問
西宮市は、日本でも指折りのIT化が進んだ電子自治体です。市民からの要望や意見を紙で残すのではなく、情報をIT化して残していくべきです。また、団塊の世代の職員が、大量に退職していく時期に入りました。これらの職員がもっている知識やノウハウなどをIT化し、後の職員に継承していくべきだと思い、質問しました。
また、市民から毎日1,000本以上の電話が、市役所にかかってきます。市民サービスの向上のために、札幌市、横浜市、横須賀市でサービスが始まっている「コールセンター」を設置してはどうかと、質問しました。「コールセンター」は、民間委託されるために、早朝から深夜まで、年中無休の受付ができ、また、対応のたらい廻しを防ぐことができます。
市の答え
「市民の声」データベース化と「コールセンター」ともに、今後検討していきます。
■ 西宮市の農業と農業委員会存廃について
カサブローの質問
西宮の農業は、都市化による生産環境の悪化や高齢化、後継者不足により、衰退の道を歩んでいます。しかし、農地は、公害、災害の防止、ヒートアイランド現象の抑制、土の保水能力による都市型浸水の抑制に役立っており、子供の環境教育にとっても大切なものです。これ以上農地が減っていくことに、歯止めをかけるべきです。西宮の農業は、今でも軟弱野菜(ネギ、ほうれん草、しゅんぎく)の栽培が盛んであり、特にネギは、県下で一、二を争う生産量を誇っています。国の法律が改正され、農地面積が少ない西宮市は、農業委員会を設置しなくてもよい市になり、これを廃止し、その予算5,000万円を農業振興にまわすべきだと質問しました。
市の答え
市の農政課と農業委員会は、車の両輪のごとき存在であり、農業委員会は必要だと考えております。
カサブローの意見
農業委員会がなくても、市の農政課で農業振興は十分に担っていけます。
■ また、また、また、駐車場整備における行政指導について
カサブローの質問
今回で3度目の質問となります。串刺し状の駐車場整備は交通安全上、危ないと指摘し、整備を規制する条例をつくるべきだと質問しました。
3回目でやっと、串刺し状の駐車場整備を規制する指導要綱案を提出してきました。言い続ければ、いつかは変わることを実感しました。
3月定例議会は、2月27日(月)から3月24日(金)まで開かれます。
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