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@ 制定を焦りすぎた「市民参画と協働の条例」 (1面に掲載)
A カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part14
・ 西宮市立中央病院のお医者さんの給料があがるってどういうことですか (1面に掲載)
・ 第4次西宮市総合計画(素案)が発表されたと聞きましたが、どういう内容ですか (1面に掲載)
B 連続18回、今回も一般質問をしました。
・ Plan(計画)、Do(実行)ばかりでCheckとAction(見直し)がない 西宮市行政経営改革について (2面に掲載)
・ 西宮市営住宅の建替計画について (3面に掲載)
C 再質問(4面に掲載)
D 意見・要望(5面に掲載)
■ 制定を焦りすぎた「市民参画と協働の条例」
6月定例議会が混乱する中、「市民参画と協働の条例」が可決成立しました。多くの議員より「市長の公約ありきで、市長選のための強引なやり方が目立つ」「条例策定プロセスが参画と協働になっていない」
「参画と協働の必要性を市民、市職員、議員がもっと時間をかけて理解し、定着させるべき」などの意見が相次ぎ、本会議の採決では私を含む15人(定数45)の議員が継続審議を求めて退席しました。
「市民参画と協働の条例」はなぜ必要なのか
「市民参画と協働の条例」はこれからの西宮市を住みやすくするため、市民、行政がともに西宮市のために知恵や力を出し合って、力を合わせていくために必要な条例です。
西宮市は厳しい財政状況や職員の削減などにより、これまでのように「公共サービスは、すべて行政が担う」ことができなくなっています。一方で、市民が施策や計画に意見を述べたり、企画、
立案に参加する「参画」の意識が高まっています。このような状況のもとで、これから市は積極的に市の情報を公開し、市民と行政が対等の立場に立って、ともに汗を流して西宮市のこれからの施策や
まちづくりを考え、行動していく「協働」による取組みが必要となってきています。
「市民参画と協働の条例」はこれらの「参画」と「協働」の基本となる条例であり、市民と行政がともに手を携えてまちづくりを推進していくための基本的な仕組みやルールを定めています。
この条例の策定には十分に時間をかけて、まず「市民と行政」「市民と議会」の役割分担のあり方を整理し、お互いが理解を深め、質の高い条例にしていかなくてはなりません。
今までのように「行政はサービスを提供する側、市民はサービスを受ける側」といった考え方ではなく、市民は自らできることは自ら行っていく、行政はそれを手助けするというような意識改革も必要です。
何が問題なのか
今回のやり方は間違っています。市民にこの条例が周知されていない上に、条例の骨子の案を策定した市民参画条例策定委員会の委員からも条例案見直しを求める意見書が出ています。
さらに、議員の間でも理解度に大きな差があり、このような状況が整理されるまで、条例の制定は待つべきだったと思います。しかし、今回示された条例案は、可決させるために
一部の議員の意見を取り入れ(多数派工作)、内容をさらに悪くしています。
市長はこれからの西宮市の市政やまちづくりにとって大切な条例を今年11月の市長選のために利用しました。私は、このような条例の決め方は間違っていると思います。
今後、機会があるごとにこの条例の見直しを迫っていきます。
カサブローの仲間との「あれこれ談義」Part14
■ 西宮市立中央病院のお医者さんの給料をあげるってどういうことですか
中央病院だけの問題ではありませんが、ほとんどの公立病院で勤務医の不足が深刻化しています。その原因としては、 @平成16年度から実施された新医師臨床研修制度により、
大学病院で医師が不足していること A勤務医の開業志向が強いこと B勤務医の過酷な労働条件 などが挙げられています。
中央病院は毎年5億円の赤字を出していますが、この赤字体質を改善するために、現在、経営健全化計画に取組んでいます。しかし、医師、看護師不足で計画はうまく進んでいません。
この医師不足を解消するために今回、医師の役職手当や勤務手当の増額、自宅待機手当の新設などにより医師の給与水準を引き上げる提案を市が行ってきました。この改正により、
医師の平均給与は1,290万円から1,467万円に引き上げられます。この額は、阪神間の公立病院と比べると少し高くなりますが、民間病院よりはまだまだ低い水準です。
これでほんとうに安定した医師の確保ができるのか、疑問です。
看護師についても、中央病院の平均給与は民間病院より高い水準にありますが、安定した確保が出来ていません。医師、看護師の不足の問題は給与水準だけの問題ではなく、
もっと根本的な問題が潜んでいるように思います。
また、経営健全化計画の中で大きな取り組みとして、職員給与比率(平成18年度69.7%)を改善し、できるだけ黒字病院の職員給与比率50%に近づけていくことが示されています。
しかし、今回示された医師給与の増額は医業収入が大幅に増えない限り、職員給与比率の悪化につながります。
このように中央病院は、医師を確保するために医師の給与を引き上げなければなりませんが、それ以上に医業収入を増やさなければ、経営状況が悪化するという苦しい状況にあります。
私は総務常任委員会で「医師の給与増額で、安定した医師の確保ができますか」と質問しましたが、当局からは「努力してまいります」としか返って来ませんでした。
今回、「中央病院あり方検討委員会」の答申の中に、救急医療体制の充実、県立西宮病院との連携、地方独立行政法人化による民営化を行うことなどが提案されていますが、
私は総合病院を目指すのではなく、市内に多くの総合病院があるのですから、公立病院でしかできない出産や小児医療などに特化した病院を目指すべきだと思います。
■ 第4次西宮市総合計画(素案)が発表されたと聞きましたが、どういう内容ですか
今回示された総合計画(素案)は、西宮市が大きな被害を受けた阪神・淡路大震災から学んだ教訓や日本で初めて環境学習都市宣言を行った意義が残念ながら活かされていません。
人々がお互いに助け合うコミュニティづくり、いろいろな危機に対する安心・安全の取組み、地球環境を守る積極的な取組みなどが他の取組みと同列に並べられており、
どこにでもある総合計画案になっています。また、西宮市をどのような安全で住みやすいまちにしていきたいのかのイメージが全く見えてきません。
第4次総合計画はこの先10年間で、西宮市をどのようなまちにしていくのかを示したマスタープランであり、事業、施策を総合的、体系的に示した市政の指針となる大切な計画です。
現在の問題をどのように解決するかを示しながら、夢も描いていかなくてはなりません。
しかし、今回素案では基本目標一つとっても「ふれあい 感動 文教住宅都市・西宮」というスローガンがどこから出てきたのかが全くわかりません。
さらに基本計画総論の中で、市民が夢や希望、安心を実感できる事業、施策として6つの重点プロジェクトが示されていますが、その中には「文教住宅都市」を強調していながら、
教育、福祉、住環境の保全などの取組みが入っていません。また、「環境問題への取組み」の中で、学校に太陽光発電パネルを設置する取組みを挙げていますが、太陽光発電パネルだけでは
安定的に電力を供給するがむずかしいために、最近では太陽光、風力、バイオエネルギーによる発電を組み合わせる取組みが主流となっており、このような取組みは安易な取組みだと言えます。
また、「スポーツ施設の整備」の中では、国際的な競技会やJリーグが開催できるような陸上競技場の整備が記述されています。地域の活性化を考えれば当然、市の南部地域に建設されると思いますが、
そのような広大な土地を市は所有していません。どこに建設しようとしているのか、全くわかりません。その上、重点プロジェクトですらお金がないということで全て平成26年度以降の後期に
実施される予定となっており、重点プロジェクトの意味をなしていません。
さらに福祉、教育、環境、公共施設整備などの取組みを記述した基本計画各論は、現在行われている取組みの延長ばかりであり、目新しい計画がほとんど見当たりません。ほんとうに十分に
吟味した内容の総合計画になっているのか、これで西宮市の未来を託す総合計画と言えるのか、首を傾げたくなります。
今回各会派から有志の議員が集まって「西宮市議会総合計画研究会」を結成しました。今までは、議会は総合計画の議決に当たっては修正もせず、実質的な議論もほとんど行われていないのが一般的でした。
しかし、西宮市の方向を決める総合計画のような重要な議決案件については、これからは積極的に提案していくべきだと考えています。私たちが今回結成した研究会で第4次総合計画(素案)を十分に検討し、
市当局に対して修正案、または対案を出していきたいと思っています。
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